アニメ『異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~』は、異世界×料理を、変に気負わず楽しめる作品だと思う。
大きな戦いでド派手に盛り上げるというより、居酒屋で出てくる一皿と一杯がきっかけで、相手の態度や関係性が少し動く。
その小さな揺れを、じわじわ眺めていくのが気持ちいい。
そして何より、観ている側の腹が減る。ほんとに。
この記事で書くこと
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どんな作品か(ネタバレなし)
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見どころ
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好みが分かれそうな点
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おすすめできる人/おすすめしにくい人
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迷わないための補足(同名作品との違い)
どんな話?
京都のさびれた通りにある居酒屋「のぶ」。
ところが正面入口が、なぜか異世界の街「古都アイテーリア」に繋がってしまう。
大将・矢澤信之と、給仕の千家しのぶ。
ふたりが異世界側のお客さんに酒と料理を出しながら、街の人たちと関わっていく——そんな物語です。
見どころ(ネタバレなし)
1)料理が主役なのに、説明くさくない
毎回「この料理はこうで……」みたいな講義より、相手の反応で見せてくる回が多い。
驚く、警戒する、黙る、飲み込む。たった一言の「うまい」に、その人の暮らしや立場が混ざってくるのが面白い。
2)リアクションが、ちゃんと文化の違いになっている
おでん、唐揚げ、串もの、揚げ物、冷たい一杯。
日本人には見慣れたものが、異世界側では未知の体験になる。
このズレがあるから、ただの飯アニメじゃなくて、交流ものとしてもちゃんと成立してる。
入口(店が異世界に繋がる)が明確なので、初見でも状況が掴みやすいのも助かる。
3)店の空気を作るのは、あの二人
大将の淡々とした手さばきと、しのぶの接客で、店のテンポが決まる。
異世界側で多少ごたついても、店に入った瞬間に話が「居酒屋の時間」になる。その切り替えが良い。
4)短めの尺で、1話の満足感がちゃんとある
全24話、1話あたり約15分。
空いた時間に1話だけでもいいし、気分が乗れば数話まとめてもいい。
「今日はこの料理の回を観るか」みたいに選びやすいのも、この作品の楽しさだと思う。
好みが分かれそうな点
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派手な戦闘や大冒険が中心の異世界作品を求めると、方向性が違う(舞台は基本、居酒屋)。
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料理が主役なので、食の話に興味が薄いと刺さりにくいかもしれない。
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TV放送版の実写ミニコーナーは、合う人には楽しいけど、アニメだけ観たい人には好みが分かれる。
こんな人におすすめ
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異世界ものが好きで、戦いより日常寄りの回が好き
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グルメ作品で、食べる場面の反応を見たい
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1話完結に近い構成で、気楽に観たい
おすすめしにくい人
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常に張りつめた緊張感や大事件を求めている
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料理中心の話がそもそも苦手
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伏線回収がっつりの長編ドラマを最優先で観たい
まとめ
『異世界居酒屋(のぶ)』は、異世界の人たちが居酒屋メシに出会うことで、表情や関係が少しずつ動いていくグルメファンタジーです。
設定は変化球なのに、やっていることは意外と地に足がついている。
観終わったあと、だいたい何か食べたくなる。そこまで込みで、良い一作でした。
