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アニメ「この素晴らしい世界に祝福を!」感想・紹介(ネタバレなし)|異世界コメディなのに、冒険の手触りが残る

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結論から言う。
『このすば』は、笑いの勢いで押し切るだけの異世界ものじゃない。

もちろん、カズマたちのダメさと噛み合わなさでめちゃくちゃ笑わせに来る。来るんだけど——。
クエストや生活の段取りが、ちゃんと「冒険」として積み上がっていく。そこが、地味に、いや普通に、かなり良い。

公式の作品紹介でも、異世界転生したカズマが生活費に困りつつ、仲間と騒動を重ねていく流れが示されていて。
つまり最初から「暮らし」と「トラブル」と「クエスト」がセット。だから、ふざけているようで話が前へ進む。ここが好きポイントだ。


この記事で書くこと

  • どんな作品か(ネタバレなし)

  • 見どころ(観ていて面白さが出る点)

  • 好みが分かれそうな点

  • おすすめできる人/おすすめしにくい人

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どんな話?

ゲーム好きの引きこもり・佐藤和真(カズマ)が事故で命を落とし、女神を名乗るアクアに「異世界へ行かない?」と持ちかけられるところから始まります。
カズマはアクアごと異世界へ行くことになり、いきなり生活費の工面から始まる、わりと現実的な冒険生活へ。

さらに、めぐみん、ダクネスが加わってパーティ結成。
能力はあるのに性格が濃すぎる面々が、だいたい毎回、事態をややこしくしていきます。

大枠はこれです。
「クエストを受ける → だいたい想定外になる → なんとかする」
この連続が会話劇で転がっていくのが、気持ちいい。

 


見どころ(ネタバレなし)

1)ギャグの骨格が「会話の噛み合わなさ」で出来ている

この作品の笑いは、顔芸や一発ネタだけで終わらない。
「正論を言う人がいない」「全員が自分の都合で動く」「話が進むほど状況が悪化する」みたいな、判断と会話のズレが積み上がっていく。

だから、同じメンバーで延々と揉めていても単調になりにくい。
誰か一人がボケるというより、全員が少しずつズレてる。その噛み合わなさ自体が面白い。

2)生活の話が多いから、異世界なのに地に足がつく

派手な冒険の前に、住む・働く・稼ぐの話が入る。
スタート地点がかなり現実的なので、異世界ものでも「暮らしてる感」が出るんですよね。

この要素があるから、クエストの成功・失敗がゲームのイベントじゃなく、日々の延長として見える。
ここ、じわじわ効いてくる——と言いたいところだけど、言葉を選ぶなら「後から良さが増す」感じ。

3)カズマが「正義の主人公」じゃないから、展開が読めない

カズマは立派な勇者ではなく、良くも悪くも現実的。
そのせいで、きれいに感動へ運ばない回があるし、選択も小賢しい方向へ寄ることがある。これが面白い。

「皆で力を合わせて勝利!」に寄りすぎないので、トラブルが起きたときに「どう収拾するのか」が見どころになる。

4)仲間が役割ではなく、問題そのものとして機能している

パーティって普通は前衛・後衛・支援みたいに機能で分けられがち。
でも『このすば』は、性格がまず前に出る。

アクア、めぐみん、ダクネスが「便利な仲間」にならず、状況を悪化させる要因にもなる。
だから毎回ちがう方向に転ぶ。転んだ先でまた揉める。最高。

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好みが分かれそうな点

  • 下ネタ・お色気寄りの笑いが入るので、そこが苦手だと合わない可能性あり

  • 全員がだらしない方向へ寄る回もあるので、主人公に品行方正さを求める人は引っかかるかも

  • シリアス一本で突っ走る作品ではなく、基本はコメディの温度で進む(重要な局面でも空気が完全に硬くならない)


こんな人におすすめ

  • 異世界ものが好きで、シリアスよりコメディを優先したい

  • パーティの掛け合いが主役の作品が好き

  • 勝ち負けより「その場をどう切り抜けるか」を楽しみたい

  • 同じメンバーで揉め続ける話が好き

おすすめしにくいのは、

  • ずっと熱いバトル中心を求めている

  • 下ネタや軽口が苦手
    このあたり。

 


まとめ

『この素晴らしい世界に祝福を!』は、異世界の設定を借りながら、笑いの中心を「人間のだらしなさ」と「会話の噛み合わなさ」に置いた作品です。
ギャグで見始めても、冒険としての積み上げがちゃんとあるから、シリーズとして追いかけやすい。

最近は第4期の制作決定も発表されている。
今から入っても、全然遅くない。

ありがとう、このすば。